雪って1粒5mmくらいのデカさだけど、もしお空の上昇気流がいまの十数倍とかあったとしたら1粒200cmみたいな雪が降っていたのかもしれない!
こわすぎる。
見ているだけなのに、数え切れないほどの雪だるまが爆速で誕生してうれしい!なんて言っている場合ではない。
実際はお空の水分がカラカラになるのでドボドボっと落ちてくるくらいに収まるだろうが、それじゃつまらないのでここではお空に無限の水分があることにしちゃおう。
老若男女は降ってきた雪の重さに耐えきれず地に伏し、その上に覆い被さるよう、文字通り冷酷な雪は容赦なく降り注ぐのだ。
ヒトどころの話ではない。
建築物の類はなぎ倒され、或いは埋まり、全てが確認できなくなる。
地を抉り、山さえも飲み込み、後に残るは静寂なる白の世界のみ。
そう
我、願いしは無慈悲なる裁き。
天が奏でし調律(ハカイ)の詩。
大気よ凍れ。
幾千の大槌を隕とせ。
全てを白(ゼロ)に還すのだ。
【白星隕天】